階層化したストレージのデータ移動

  • よく使うデータを、速いけど高価なフラッシュドライブに移動する。
  • あんまり使わないデータを、遅いけど大容量なSATAドライブに配置するようにする。
  • データの移動は、あらかじめ定義された「階層化ポリシー」に基づいて行われる。
    • メトリックは、ファイルの種類、サイズ、アクセス頻度など。
    • 移動はダウンタイムなしで行われる。
同一のストレージアレイ内での階層化:
  • 現在では、「サブLUN」レベルでストレージの階層化が可能。
    • LUNが小さなセグメント(8MBとか)に分割されて、その単位で階層化が行われる。
    • LUNレベルで階層化してもあまり嬉しくないケースがあるため:
      • 同一LUN内にアクセス頻度の高いデータと低いデータが混在しているケース。
  • キャッシュも階層化できる。
異なるストレージアレイ間での階層化:
  • 以下のように、アレイを用途に応じて使い分けている運用に対して有用。
    • プライマリストレージ:パフォーマンスに対して最適化されている
    • セカンダリストレージ:キャパシティとコストに対して最適化されている
  • 移動されると、移動元にはスタブファイルが残り、これにアクセスしようとすると移動先から実際のファイルが透過的に取り出されるようになっている。